あなたはカラダを捻れますか?

前号で、身体には可動性が求められる関節(部位)と、安定性が求められる関節(部位)について説明しました。今回は、可動性の中で重要な動き「捻る・ねじる」について説明したいと思います。
「捻る」と聞くとイメージされるのは、どちらかというと「ケガ」をイメージすると思います。
確かに「捻挫・ねんざ」という言葉には「捻る」という漢字が含まれています。特に多い捻挫は足首や膝などです。どちらも関節にある骨と骨をつなぐ靱帯(じんたい・バンド)を痛めてしまい、ひどい場合は手術をし、10ヶ月ほどスポーツ復帰できない場合もあります。なぜ、このようなケガが起きるのでしょうか?答えは簡単です。捻る用にできていない関節を捻るからケガをするのです。
では、捻る用の関節(部位)はどこでしょうか?それは、頭の方から言うと、「首」、「胸回り」、「股関節」で、これらは捻ることが得意です。捻ることが全体の動きに強い力を発揮させてくれます。捻れなければ、その負担が足首や膝にかかり捻挫します。ここで「腰」は?と思った人がいると思いますが、実は腰は骨の構造上、捻ることは不得意な関節(部位)なのです。この捻ることが不得意な腰を無理に捻ると、腰痛となるリスクが上がります。
では、実際に一歩踏み込んだ状態(ランジ姿勢)で肩周りを左右に回旋(回す)してみましょう。どうでしょうか?写真の悪い例のように、膝や足首が捻れたり、お尻が左右に振られたりしていませんか?もし、そういった動きが出てしまう場合は危険です。
良い例の写真のように、つま先と太ももの方向が一致し、母趾球で地面を捕らえられれば非常に良いです。筋力的な問題で悪い例のようになることもありますが、まずは捻るべき場所の可動域を増やす必要があります。なので、ストレッチは非常に重要です。
実はもうひとつ、捻る動きに似ていますが、重要な動きがあります。それは、足の母趾球で方向転換を行うピボット動作です。非常に重要な動きですので、正確に行えるようにしましょう。
ストレッチ方法や、さらに詳しい運動方法は当ジムが動画をインターネット上にアップしています。YouTubeから「ACTIVATE GYM」を検索してください。
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