令和6年5月18日から四日間にわたって行われた『第72回静岡県高等学校総合体育大会』において初優勝を果たした浜松南高校女子ハンドボール部。選手全員が未経験者ながら、激戦を制して創部初となる全国大会への切符を掴み取った。
未経験者だけで掴んだ創部初の全国大会。
浜松南高校女子ハンドボール部
令和6年5月18日から四日間にわたって行われた『第72回静岡県高等学校総合体育大会』において初優勝を果たした浜松南高校女子ハンドボール部。選手全員が未経験者ながら、激戦を制して創部初となる全国大会への切符を掴み取った。
新人戦で県大会優勝を果たし、優勝候補として挑んだ県総体。2回戦から出場した浜松南は、清水東高校を19対11で退け、準決勝に進出。準決勝では、新人戦準優勝の静岡農業高校と対戦。前半を8対8の同点で終えると、後半に突き放し、21対15で勝利。決勝へと駒を進めた。決勝の相手は富士高校。新人戦で唯一勝ち切れなかった相手に22対19で競り勝ち、見事初優勝を果たした。
「先輩が少なかったこともあり、1年生の時から試合に出ていた選手も多く、自分たちの代で新人戦で優勝して追われる立場になりました。県総体ではプレッシャーも大きく、優勝した時は嬉しいという気持ちと、目標を達成できてホッとしたという気持ちがありました」と選手たちは口にし、「決勝では、今までだったら逆転されていたような試合展開でしたが、踏ん張って勝ち切れたことは自分たちの成長を感じることができました」と西村主将は話した。
選手全員が高校からハンドボールを始めた選手たちばかりだが、中学時はバスケットボール部やバレーボール部で活躍してきた選手が多く、運動能力は高い。違った競技を経験してきた選手たちが、それぞれの経験をチームに還元してきたことも大きい。型にハマらない未経験者だからこその強みもチームの魅力のひとつだ。そして、何よりも「応援されるチームになること」と西村主将が話した通り、自分たちが多くの人に支えられていることを自覚し、感謝の心を忘れずに、謙虚に取り組んできたことこそが、彼女たちの最大の魅力だろう。全国大会では惜しくも勝利を挙げることはできなかったが、チームの歴史に新たな1ページを刻んだ。今後は、先輩たちから受け継いだものを携え、後輩たちが全国大会での勝利を目指していく。