弱冠15歳にしてゴルフの世界に身を投じ、明確にプロを目指している選手がいる。それが、磐田市出身の内山京美さん(ルネサンス豊田高校1年)だ。通信制の高校に通いながらゴルフ場でアルバイトをし、その後はそのゴルフ場で練習を積む。まさに、ゴルフ漬けの毎日を送りながらツアープロを目指す。 

プロになってツアーを回りたい。

内山京美/ルネサンス豊田高校1年

弱冠15歳にしてゴルフの世界に身を投じ、明確にプロを目指している選手がいる。それが、磐田市出身の内山京美さん(ルネサンス豊田高校1年)だ。通信制の高校に通いながらゴルフ場でアルバイトをし、その後はそのゴルフ場で練習を積む。まさに、ゴルフ漬けの毎日を送りながらツアープロを目指す。

彼女がゴルフを始めたのは、小学3年生の頃。静岡県ゴルフ場協会主催のジュニア教室がきっかけだった。5年生の時に初めて大会に出場し、選手としての第一歩を踏み出した。「緊張して思うようにプレーができなったことは、今でも覚えています」と当時を振り返った。その後も幾つかの大会に出場したが、上位を目指すというよりも友達や仲間と一緒にゴルフができる楽しさの方が強かった。中学生になると学校が終わってから週に4日練習に励んだ。目立った結果は出なかったが、ゴルフの楽しさを学び、将来はティーチングプロになりたいと考えるようになり、少しずつゴルフへの取り組み方が変わっていった。

中学3年生になり、進路選択という大きな岐路を迎えた。「全日制の高校に行ってゴルフを続けることもできましたが、もっと上手くなりたいという思いがありました。そうなると、もっとゴルフに時間を使いたいと思うようになり、色々な人の助けがあって、菊川カントリークラブで働きながら練習できることになったので、通信制の高校に通うことを決めました。最初は親にも反対されましたが、本気でやりたいという思いが伝わり、今では応援してくれて、大きな支えになっています」と話し、通信制の高校に通いながら、午前から昼過ぎまでアルバイトとしてゴルフ場で働き、その後、ハーフコースを回ってから課題練習に取り組む。中学までは1日1時間程度だった練習量が、今では平均5時間程度になった。その成果もあり、3ヵ月も経つと見違える程にスコアが伸び始めた。

昨夏の静岡県ジュニアで4位となると、サンスポ女子アマ西日本大会では決勝大会進出を果たすなど、大会でも結果が出始めた。周りの人からの勧めもあり、指導者ではなく、自分自身が活躍できるツアープロになることを新たな目標に定め、日々練習に励んでいる。

練習場や試合会場までは常に親が送迎してくれる。何かを成し遂げるためには、誰かの協力がなければ難しい。その夢が大きくなればサポートしてくれる人も多くなる。そうした人たちに感謝することを忘れず、自分の選択に自信を持って、これからも大きな夢に向かって歩み続ける。



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