彼らは、ラグビーを通して多くのことを学び、人として大きく成長した。ここで学んだことを糧に、今度は社会という荒波に挑んでいく。  

自分の魅力を再発見し、人として成長できる場所。

6年ぶりの花園出場を目指して駆け抜けた浜松工業高校ラグビー部。新人戦では、東海大静岡翔洋高校と同立ながら優勝を飾り、幸先の良いスタートを切った。県総体、セブンスラグビー大会ともに決勝進出を果たしたものの、共に東海大翔洋に敗戦。県の頂点まで手の届く所まで迫ったが、あと一歩及ばなかった。

その後は、あと一歩を埋めるために練習を積んできた。チームスタイルである『フルモーションラグビー』に磨きをかけ、粘り強いディフェンスと、パスワークの向上、生命線である走力アップを図ってきた。迎えた静岡県高校ラグビー大会。初戦で常葉大橘高校に93対0と大勝を収め、挑んだ準決勝。相手は、昨年敗れた静岡聖光学院高校。強豪相手に最後まで勝利を目指したが、惜しくも敗れ準決勝敗退。花園を目指した戦いは、ここで幕を閉じた。

ほとんどの選手が中学までは他のスポーツをやってきた初心者ばかり。ラグビーを始めたからこそ、自分の魅力を発見することができ、それを磨くことがチームの力になっていることを実感できた。また、環境に恵まれた強豪校とは違い、自分たちでグラウンドを整備し、芝の補修も行った。測量など授業で学んだことがこういった所でも活きることも体験できた。彼らは、ラグビーを通して多くのことを学び、人として大きく成長した。ここで学んだことを糧に、今度は社会という荒波に挑んでいく。

TEAM DATA
所在地 : 浜松市北区初生町1150 学校創立 : 1915年 部員数 : 42名(3年:13名・2年・15名・1年12名、マネージャー:3年1名・2年1名・1年1名) 今季成績:新人戦県大会優勝、高校ラグビーセブンス県大会準優勝、総体県大会準優勝、 主な成績:静岡県高校ラグビー大会優勝(1999年・2000年・2011年・2013年・2016年)、セブンスラグビー静岡県大会優勝(2018年・2021年)

エンケイ

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