幅広い層で活躍できる部に。東海3位以内で全国へ。
静岡産業大学
柔道部
自主性を重んじ、選手自身が主体的に取り組む静岡産業大学柔道部。雰囲気はとても明るく、選手たちからは『やらされる』のではなく、『やる』という姿勢が見られる。この雰囲気について小野寺監督は、「ゆるいと感じられることも多いんですよ」と笑う。武道系の部活は厳しいというイメージがあるが、選手たちからはその雰囲気は感じられない。練習メニューを自分たちで考えることを徹底し、それぞれが自分の長所を伸ばし、短所を克服することができる環境を整える。「厳しくやることでチームは強くなるかもしれませんが、そうするとついてこられなくなったり、故障ばかりしてしまったりで、辞めてしまう選手が必ず出てきます。そうではなく、自ら考え行動し、自分を高められる場でありたい。所属する選手全員が成長していけるような場所にしていきたいです」と小野寺監督。もちろん目指すところは全国大会出場だが、それが全てではないことを強調する。
練習は午後5時20分から2時間程度。練習には、在籍する選手だけでなく、高校生も顔を出し、大学生と一緒に汗を流す。昨今、中学校や高校では柔道部の存続が困難になる学校も多く、柔道ができる環境は減ってきている。そうした選手たちを受け入れ、一緒に稽古することで、次の世代の育成も行っていく。目指す未来像は、ここに通う選手全員が、実績のあるなしに関わらず、それぞれのレベルで活躍できるチーム。これからも、柔道を通して、社会で活躍できる人材の育成に力を入れる。
■チーム情報
所在地:磐田キャンパス(磐田市大原1572-1) 部員数:29名(男子:4年5名・3年6名・2年3名・1年10名、女子:4年1名・3年3名・2年1名) 主な戦績:全日本学生女子柔道体重別選手権大会78kg級3位/岡田紘味(2009年)、東海学生柔道体重別選手権大会100kg超級優勝/坂中慎吾(2010年)、全日本学生柔道優勝大会女子団体出場(2021年)、全日本学生女子柔道体重別選手権大会70kg級出場/橋本夏海(2021年)
■カントク紹介
小野寺 剛志
静岡市出身。静岡学園高校卒業後、筑波大学に進学。選手として第一線で活躍し、大学卒業後は同校職員として勤務。今年から柔道部の監督に就任。