創部初のアベック優勝。男女揃って全国大会へ。

ウィンターカップ静岡県大会

ウィンターカップ静岡県大会

11月7日に行われた「ウィンターカップ静岡県大会」で創部初となるアベック優勝を飾った浜松開誠館高校バスケットボール部。女子は県内史上初となる大会6連覇、男子は創部10年目にして初優勝を果たした。

圧倒的な力を見せつけた女子は、これで県内の高校生を相手に106連勝と無敗記録を更新。前人未到の記録を今年も更新し続ける。絶対的な存在としてチームを牽引する萩原キャプテンは、優勝が決まった瞬間について「正直ホッとしたというのが率直な感想です。目標は全国ベスト4なので、そこに挑戦する権利は得られました。ディフェンスやリバウンドといった自分たちの生命線の部分でまだ甘い部分もあるので、そこをしっかりと修正して全国大会に挑みたいです」と話す。「試合では上手くいかない時間帯もありましたが、焦らずに戦えたことは良かったと思います。下級生が多く不安定な部分もありますが、その分爆発力は昨年以上のものがあると思っているので、全国大会ではそれを期待したいと思います」と三島監督は全国大会へと目を向けた。

一方、初優勝を飾った男子。決勝を終えた瞬間について海野キャプテンは「ホントにただただ嬉しかったです」と口にした。印象に残っている試合を聞くと、「準決勝の藤枝明誠高校戦ですね。結果的には勝てましたが内容では負けていました。あの試合があって、これでは飛龍高校に勝てないと気持ちを引き締めることができました」と話した。新人戦、総体と2度敗れた相手に挑んだ決勝戦。「能力も経験も相手の方が上という中で、序盤から攻める姿勢を貫くことを伝えました。ファーストプレーから狙い通りのプレーができたことで『イケるぞ』という雰囲気を作ることができました」と後藤監督は振り返る。

創部から10年。常に県の頂点を目指してきたが、頂点には届かなかった。あと一歩まで迫った年もあれば、県武道館(ベスト8)まで辿り着くことができない年もあった。様々な壁を越え、新しいことに挑戦し続けてきた10年。それは、先輩たちが築いてきた一年一年の積み重ね。今でこそ絶対王者として君臨する女子も6年前は同じだった。「ようやくスタート地点に立ちました」と後藤監督が話すように、大切なのはここから。次の10年、どういった歴史を築いていくのか。男女ともにこれからの活躍から目が離せない。

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