全員で成長し
目指すは甲子園出場。
浜松商業高校
硬式野球部
昨年の夏はベスト4と、あと一歩の所で甲子園に届かなかった浜松商業。
それだけに、今年に懸ける想いは強い。
今年のチームも、伝統的な“足を使った野球”は健在。
秋は掛川西に敗れ県大会出場はならなかったものの、春は、秋の県王者である聖隷クリストファーを下し、県大会へ出場。着実にチームとしてのカタチが出来上がりつつある。
静岡高校監督として、甲子園で指揮を執った経験を持つ鈴木監督に話を聞いた。
「人は変えられない。しかしながら、変わらないと甲子園には届かない。変えるのではなく、変わってもらう。そのためには、まず、自分が変わらなければならないと思っています。子供たちから多くのことを学ぶことで、まずは自分が変わる。そうすれば、子供たちも自然と変わっていきます。心が変わることで人は大きく成長する。みんなが成長し、チームとして一丸となった時に、可能性が生まれると考えます」。
練習時間は、午後3時45分から8時頃まで。
週末にはOBコーチがグランドを訪れ、後輩の指導にあたるのも同部の特徴。
「週末には練習試合を行っていますが、土曜日の第一試合の入りが悪いのが課題。夏は一回負ければ終わってしまいますから、チームとしての立ち上がりを良くしたい」と鈴木監督。
その課題を克服するため、春以降は実戦練習を多めに取り入れ、打席や守備での集中力アップを図っているという。
夏の甲子園出場回数は、浜松地区では群を抜く9回。
春には全国制覇も経験した超名門が、今年こそ甲子園を掴み取る。