子供の頃から自動車が好きで、「将来は自動車関係の仕事に就きたい」と考えていました。スズキエンジニアリングは開発業務を主に行う企業だったため、この会社を志望しました。

袴田李恩さん・神門功也さん
株式会社スズキエンジニアリング/非製造業
Profile
ともに浜松城北工業高校機械科出身。高校時代は袴田さんはテニス部に、神門さんはサッカー部に所属。スズキエンジニアリングでは試作段階のエンジンの組み立てやエンジンに組み付ける部品の精密測定や部品の加工などを行う。
入社した理由を教えてください
袴田 子供の頃から自動車が好きで、「将来は自動車関係の仕事に就きたい」と考えていました。高卒で募集している自動車関係の企業は工場勤務が多かったのですが、スズキエンジニアリングは開発業務を主に行う企業だったため、この会社を志望しました。
神門 小さい頃からモノづくりが好きで、自分で何かを作り上げることに関心を持っていました。高校生になり、勉強を進めていく中でエンジンに触れたことで興味を持ち、体を動かす仕事が自分に合っていると思っため、この会社を志望しました。
就職活動でこだわった所は?
袴田 自分がやりたい仕事に妥協せず、求人票を熱心に見漁ったことです。自動車業界で開発業務を募集している企業が少なかったので、探し出すのに苦戦しました(笑)
神門 自分の趣味や時間を大切にしたかったので、ワークライフバランスの観点から就職先を選びました。「土日休み」なのか、「長期連休」があるのか、「残業時間」はどれくらいなのかを重点項目とし、求人票を閲覧しました。
就職活動でもっとやっておけば良かったことは?
袴田 「自動車関係の業界に就職したい」と初めから思っていたので、高校で習う基礎的な自動車の仕組みや構造以外の車やエンジンのことを学べば良かったと感じています。
神門 面接練習です。就職活動に向けて練習するのはもちろんですが、就職してからも先輩方や上司と会話する機会が多くあります。そのため、話し方や言葉遣いをもっと練習しておけば良かったと感じています。
どんな仕事をしていますか?
袴田 試作段階のエンジンの組み立てやエンジンに組み付ける部品の精密測定、部品の加工、自分が組み立てたエンジンを実験部屋にセットアップするなどの作業を行っています。
神門 さまざまな車のエンジンの組み替えや部品の測定を行っています。また、エンジンを実験部屋へセットアップ、溶接や工作機械を使用しての部品加工など、実験の支援なども行っています。
学生時代の思い出は?
袴田 ひたすら部活動に打ち込んでいたのを覚えています。浜松南部中学校ではソフトテニス部で軽いボールを打っていたのですが、高校では硬式テニス部だったので、重たいラケットや硬いボールに苦戦していたのを今でも忘れません。
神門 部活動です。小学生の時からサッカーを始め、高校ではサッカー部に所属し、仲間と切磋琢磨しながら部活動に打ち込み、副キャプテンとしてキャプテンをサポートしながらチームを支えてきました。小中高とサッカーを続けてきて得られた経験は、私にとってとても大切な宝物です。
学生時代にやっておけば良かったことは?
袴田 英語です。現在はスズキ本社に駐在していて、職場に優秀なインドの方々が出向で来ています。その方々とは基本的に英語で話すのですが、基礎的な英語が話せないと会話が成り立たないので、もっと英語を勉強しておけば良かったと思っています。
神門 仕事をしている中で、自分の言葉で状況を正確に伝えたり、相手の伝えたいことを理解する力を身に付け、良い関係を築くことが大切だと実感しています。それなので、学生時代にもっと率先して会話をし、会話力・コミュニケーション能力を上げておけば良かったと感じています。
これからの目標を教えてください
袴田 より良いエンジンを作っていくためには、私たちのようなエンジニアが必要不可欠だと思っています。その期待に応えるためにも、「どうしたらもっと良いものができるのか」を常に考えながら仕事していきたいです。
神門 新エンジンの業務を積極的に受け持ち、数年後に自分が初期から携わったエンジンを乗せた車が世に出て、道路を走行している姿を見られるよう、仕事に対して果敢に挑戦していきたいです。
スズキエンジニアリングはこんな会社
スズキグループの非製造会社 |主に担っている自動車関連| 設計・開発
株式会社スズキエンジニアリングは、スズキ株式会社100%出資の子会社として、スズキグループの車両開発の一翼を担う。広く社会に貢献し、世界に誇れるクルマづくりに挑戦している。
会社の歴史
写真撮影・デザイン・用品開発から自動車開発を支える企業へと変化
昭和61年(1986年)、スズキ株式会社のグループ会社として、写真撮影やデザイン、用品開発を行う株式会社ベルアートを設立。その後、スズキから特装部門(スズキが生産した自動車に、特定の目的を達成するために特殊な部品や装置を取り付けたりすること)を併合し、特装車の架装業務を開始。
平成13年(2001年)には設計部門を新設し、四輪車の設計やCAD業務へ参入。その後、CAE(コンピュータ支援解析)業務を開始した。
平成24年(2012年)には、事業再編の一環としてデザイン部門を廃止。平成27年(2015年)に社名を株式会社スズキエンジニアリングに変更。写真撮影部門を株式会社スズキビジネスに移管し、車両開発支援を担う専門会社としての方向性を明確にした。
令和に入ると、特装部門をスズキへ移管。また、設計部で実験業務を開始し、車両開発における役割を大きく拡大した。現在は、スズキの車両開発の設計、CAE解析、実験業務、サービス資料作成を請け負う、自動車開発を支える企業へと変化。スズキが開発する自動車の信頼性向上に貢献する重要な役割を果たしている。
技術力
スズキ車の顔であるバンパー・インパネ・バックドアの設計を担当
スズキの100%子会社であるスズキエンジニアリングが行うのは「設計業務」。車の開発に伴う車体部品や外装・内装部品の開発を、実際に車に触れながら設計を進める。主に開発するのは、車の顔となるフロントバンパー・インパネ・バックドア。これらをスズキの開発部門と連携しながら設計・開発。強度・剛性、車両衝突などの解析業務もスズキエンジニアリングが請け負う。
さらに「実験業務」も担当。開発中のエンジンを実験するための補助業務なども行っている。これ以外にも、スズキのサービス資料製作部門と連携し、サービスマニュアル、オーナーズマニュアル、パーツカタログなどの「サービス資料」も作成。車の安全性を担保する上で、欠かせない役割を担っている。
未来への取り組み
新たな分野や先端技術にも挑戦
スズキが掲げる「2030年度に向けた成長戦略」の実現に向け、スズキエンジニアリングはグループの中核企業として未来のモビリティ社会に貢献。これまで培った技術力と品質を強みに、業務委託の拡充に加え、新たな分野や先端技術にも挑戦する。電気化・自動運転・軽量化など変革期の自動車業界で、柔軟な発想と実行力で競争力強化を支え、信頼される技術パートナーとして成長を続ける。
株式会社スズキエンジニアリング
創立/昭和61年(1986年)12月26日
本社/浜松市中央区篠原町21340
株主/スズキ株式会社(100%出資)
業務内容/設計業務・CAE解析業務・サービス資料作成業務・実験業務
主な取引先/スズキ株式会社
お問い合わせ/053-447-8600(担当:今釜)
ホームページ/https://www.suzukie.co.jp/










