チャレンジ精神を取り戻し
絶対に全国に行く
柴田 涼香
西遠女子学園高校 女子バレーボール部
---まずはバレーボールを始めたきっかけを教えてください。
「小学校の時に、学校でバレーをしている少年団があって、仲が良かった友達と見ていたら、『よかったら入らない』って声を掛けられて、体験会に行ったのがきっかけです」
---小学校の時の思い出は?
「5年生の時に県大会で2位になって、東海大会に出場したことが思い出です」
---中学は西遠女子学園に行くわけですが、どういったきっかけがありましたか?
「西遠に通っている先輩がいて、西遠カップという大会に呼んでもらって、この学校で試合をしたのがきっかけです」
---入ってみてどうでしたか?
「中学の時の練習は正直キツかったです。でも目標が全国大会だったので懸命についていきました。中身の濃い、充実した3年間でした」
---一番の思い出は?
「夏の中体連で、東海大会で3位になって、全国大会で高知に行けたことです。目標を達成できました」
---そのまま高校も西遠女子に行くのですが、迷いとかはなかった?
「全然なかったです」
---52年ぶりに県大会(新人戦)で優勝し、古豪復活を印象づけました。第1シードとして臨んだ総体でしたがどんな大会でした?
「いつもの感じでいけば優勝できる、そう思っていました。危なげなく勝ち上がっていったのですが、全てが普通でした。悪くもなければ良くもない。仮に悪ければ、修正を試みるし、良ければそれを続けようと思う。でも普通だったので、特に考えることもなく大事な試合を迎えてしまった感じです。今となってですが、『行くぞ』という気持ちが足りなかった。チャレンジ精神が足りなかった。まだ何も成し遂げていないのに、新人戦で勝っただけで、何かを成し遂げたような気がしてしまったのかもしれません。国体ではキャプテンをやらせてもらったのですが、東海大会でボロ負け。全く歯が立ちませんでした。そこで足りないモノが見つかったし、同じチームの子から刺激をもらいました。それをチームに、後輩たちに還元したい」
---最後の大会となる春高に向けては?
「今までは、チーム一丸で戦えていたのに、総体ではそれができなかった。下級生だけで出場した先の西部大会で優勝した彼女たちは、人目をはばからず涙を流していた。『優勝して当然』と言われていた大会だったにも関わらず、彼女たちは気持ちを作って大会に臨んだ。そんな彼女たちが見本。一戦一戦、気持ちを込めて、チャレンジ精神を忘れずに戦い抜きたい。この学校に来て、間違いなく人として成長している。だからこそ、絶対に全国に行きたい。再び西遠の名を全国に轟かせたい」