ファイナリストからチャンピオンへ。
浜松開誠館高校
サッカー部
昨年準優勝と、全国まで“あと一歩”と迫った浜松開誠館高校。
照明器具が完備された専用グランドを持ち、普段の練習は2時間。
ショートパスで繋ぐサッカーを主体に戦ってきたが、ベスト8の壁をなかなか突破することができなかった。
そこで、今までのサッカーに加えて、前へボールを繋ぐこと、攻守一体で戦うことを強化。
昨年、初となる決勝戦へと駒を進めた。
今年も優勝候補の一角に挙げられる同校だが、「新チームのスタートは史上最悪でした」と話すのは、創部からヘッドコーチを務める種吉圭造氏。
新人戦では西部大会でまさかの5位。
県大会では、藤枝明誠を相手に3点のリードを奪うも、PK戦までもつれ込み初戦敗退。
危機感のなさと意識の低さがもたらした結果だった。
この敗戦をキッカケに選手たちに自覚が芽生え、チームは立ち直り始める。冬に全国の強豪と対戦し経験を積むと、プリンスリーグでは、静岡学園やJFAアカデミーに勝利するなど、徐々に結果が出始めた。
キャプテンの青嶋佑弥くんに話を聞いた。
「個々の技術は史上最弱だと思います(笑)。周りからも言われますし、自分たちも自覚しています。だからこそ、全員でカバーしあいながら、組織的に戦うことを心掛けてきました。闘う、走る、粘る。これを徹底して、チーム全員で全国大会への切符を掴み取りたい」
監督を務めるのは、元プロサッカー選手の青嶋文明氏。
キャプテンの青嶋佑弥くんは監督の息子。
昨年のファイナリストが、今年、“親子鷹”を中心に、チーム全員の組織力で、チャンピオンへと駆け上がる。
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