頭とハートを使った野球で
初の甲子園を目指す。
聖隷クリストファー高校
野球部
一昨年の秋季大会で初の県大会優勝を果たした聖隷クリストファー高校。しかし、昨年の夏はまさかの初戦敗退。大会後には、浜松商業高校と掛川西高校で、春夏通算8度、甲子園に導いた上村敏正監督が就任し、新たなスタートを切った。
上村野球の真骨頂は、頭とハートを使った野球。
「野球は心理ゲームなんです。相手が今、何をしたら嫌がるのか、どういう心理状況なのか、しっかりと観察し、常に考えることが大切。そして、ミスを恐れず、次に何をすべきかを考え、実行する精神力。この2つは、野球で必要な要素だと考えます」と上村監督は話す。
就任後初の公式戦となる秋季大会では全体的に力が不足していることを痛感した。
その後は、筋力トレーニングと走り込みを増やし、野球ができる身体づくりに力を入れた。その成果もあり、春季大会では、3試合でコールド勝ち。徐々にではあるが、個々の能力をアップさせながら、駆け引きや緻密な戦術など、監督の目指す野球が選手たちに浸透してきた。
キャプテンを務める鈴木瞳冴くんは、「監督が変わって私生活から全てが変わりました。何事に対しても、考え、理解し、先を読むことを意識するようになり、自分から行動できる選手が増えました。個々の能力はまだまだ低いですが、一人ひとりが考えて、自分の役割をしっかりとこなして、勝ち上がっていきたい」と話す。
名将の登場で、新しく生まれ変わった同部。
まずは、シード校を撃破してベスト8へ。
そして、初の甲子園出場を目指す。
なお、聖隷クリストファー高校は7月14日、草薙球場の第三試合で韮山高校と対戦する。
※メンバー行はジュニアアスリートプラス掲載時のものです。