2025年の『プロ野球ドラフト会議』にて、福岡ソフトバンクホークスから育成4位で指名された大橋令和選手。「プロ野球選手になる」という夢を叶えた原動力は、野球を楽しむことにあった。

小さなチャンスでも必ず掴む。
大橋令和 オイスカ浜松国際高校/福岡ソフトバンクホークス
Profile
2007年7月2日、焼津市生まれ。小学3年生の時に和田野球少年団で野球を始め、5年時に県大会出場。和田中学校野球部では2年時に地区大会優勝。焼津選抜に選出。オイスカ浜松国際高校では、抜群の守備と50m5秒9の俊足を活かし、攻守の要として1年春からレギュラーに定着。2025年のプロ野球ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから育成4位指名を受けた。内野手。177cm、75kg。右投げ・右打ち。
野球を始めたのは小学3年生の時。野球好きだった祖父に勧められて和田野球少年団に入団した。持ち前の運動能力の高さもあり、主力として活躍するようになると、5年時には県大会出場を果たした。中学では、地元の和田中学校野球部に所属。投手と遊撃手を務め、市内大会優勝に貢献。焼津選抜にも選出された。
声を掛けてもらったことをきっかけにオイスカ浜松国際高校に進学。「正直、当時は全然知らない学校でしたし、練習を見にきて、グラウンドが狭いなというのが第一印象でした(笑)。ただ、楽しそうに野球をするチームだなという印象がすごく強くて、自分に合っていると感じたので進学を決めました」。スマイルベースボールを掲げる同部の雰囲気に惹かれ、自分らしく野球を楽しめる環境を選んだ。中学時は、投手と遊撃手でプレーしていたが、高校からは遊撃手に専念し、1年の春から主力として活躍。抜群の守備力で守備の要を担えば、50mを5秒9で走る俊足を武器にリードオフマンとして攻撃も牽引した。
その活躍がプロ野球スカウトの目に止まった。「小学生の時からプロ野球選手になりたいという夢はありましたが、3年生になるまでは現実味がありませんでした。3年生になる頃に幾つかの球団が興味を示してくれるようになり、現実味が出てきたことで意識は少しずつ変わったと思います」と話すように、より一層野球と真摯に向き合った。
練習には常に全力で取り組み、武器である守備に磨きを掛け続けた。「ここの良いところは、あまり縛られないこと。練習も自由にできますし、自分のやりたいプレーをやらせてくれます。もちろん間違いや失敗もありますが、その時はしっかりとアドバイスをしてくれます。楽しみながら野球に打ち込めたことが自分にとっては良かったと感じています」
3年生になるタイミングで寮を出て実家から通うようにした。片道2時間弱の移動が必要となったが、限られた時間内で取り組む術を身につけられた。また、オフの自由度が上がったことで、リフレッシュできることも大きかった。
「プロ野球という素晴らしい環境の中で野球に打ち込めるので、不安よりも楽しみの方が大きいです。まずは、支配下選手になることを目標に頑張っていきたいです。そして、将来的には、個人タイトルが取れる選手になりたいです。そのためにも、まずは試合に出られるように、小さなチャンスでも必ず掴んで、少しずつ可能性を広げていきたいです」
同校から初めてのプロ野球選手となった大橋令和選手。楽しむことを忘れず成長し続けたことで、プロへの道を切り開いた。地元の期待、学校の期待は大きい。その期待を感じながら、プロの世界でも自分らしく野球を楽しんでいく。










