11月13日土曜日、浜松市内大会の準決勝第二試合は浜名高校と聖隷クリストファー高校が激突。

聖隷クリストファー高校が乱打戦を制し決勝進出。

文/山岸天舜(愛知大学)

試合は浜名が先攻でプレーボール。

初回、浜名はツーアウトから3番のライトフェンス直撃のツーベースヒットでチャンスを作るも、4番が倒れ無得点。

その裏、聖隷は先頭から連打と送りバントでワンアウト2,3塁とすぐさま先制のチャンスを作る。4番の打球はセカンドゴロ、しかしファーストへ送球が離れ、オールセーフで聖隷が1点を先制する。ノーアウト1,3塁で5番が内角のストレートを捉え、センターオーバーのタイムリースリーベースで2点を追加。続くワンアウト3塁から6番がスクイズを決め、聖隷はこの回一挙4得点。浜名の立ち上がりを攻め立てる。

2回表、主導権を渡したくない浜名だったが、三者凡退に抑えられると流れは一気に聖隷へ。

2回裏、聖隷は二つのフォアボールに加えて、相手の連携ミスでツーアウト満塁と追加点のチャンスを作り、ここで4番が2点タイムリーヒット。6-0と序盤早々に浜名を突き放す。

3回表、浜名は連打とフォアボールでノーアウト満塁と反撃のチャンス。3番の犠牲フライで1点を返して、6-1。なおもチャンスは続いたが、相手投手が粘りを見せ、その後は無得点。

3回裏、聖隷はまたしても連打と送りバントでワンアウト2,3塁のチャンス。しかし、ここは浜名先発が後続を立ち、無失点で切り抜ける。

4回表、浜名はピンチを切り抜けた勢いそのままに、連打と送りバントでワンアウト2,3塁のチャンスを作ると9番がレフトへタイムリーヒットで1点を返す。続くチャンスでは相手投手が動揺からボーク。これでもう1点を返して6-3と差を縮める。

4回裏、徐々に追い上げ、流れを手繰り寄せる浜名だったが、聖隷がそれを許さない。先頭がフォアボールで出塁すると、3番がレフトオーバーのタイムリーツーベースヒット、4番のライト前ヒット、5番のレフトオーバーのツーベースで3得点で9-3。クリーンアップの連打でまたしても差を広げる。浜名はここで投手を交代。その後は無得点に抑えるも、試合はまたしても聖隷のペースに。

5回は互いにランナーを出すも、好守に阻まれ無得点。

浜名は6回表も得点圏までランナーを進めるも点が入らず、苦しい展開を強いられる。

聖隷は6回裏に3本のヒットでワンアウト満塁のチャンスを作ると、相手の連携ミスで2点を追加。11-3と点差を広げる。

7回表、この回2点以上取らなければコールドゲームが成立してしまう浜名は驚異の粘りを見せる。先頭が倒れるも、その後2本のヒットでツーアウト1,2塁のチャンス。ここで迎えるはこの試合当たりのない5番。ツーストライクと追い込まれるも、粘りをみせ、甘く入ったボールを振り抜き、打球はレフトスタンドへ一直線。これがスリーランホームランとなり、点差は5点に。

その裏、聖隷はワンアウト2,3塁とサヨナラのチャンスを迎えるも、ショートゴロと連携プレーで無得点に抑えられる。

浜名は8回表に内野安打とフォアボール、相手のバッテリーミスもありノーアウト1,3塁のチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を加え、4点差まで縮める。

その裏、浜名は聖隷にまたしても満塁と攻められるも凌ぎ切り、最終回の攻撃ヘ望みを繋げる。。

9回表、浜名は先ほどホームランを放った先頭5番がツーベースを放ち、チャンスメイク。
ワンアウト3塁となり、7番の打球はレフトへ。レフトフライに思えたが、打球を見失い、タイムリーヒットとなり、浜名が1点を返す。しかし、ランナーのホームベースの踏み忘れでアウトに。勢いが削がれた浜名は後続も倒れ、11-7で聖隷クリストファーが浜名高校を下した。

浜名は序盤の失点が敗因となったが、点差が離れても驚異的な粘りを見せ、最後まで逆転を期待させてくれた。しかし、結果として聖隷が追い付かれることはなく、最後まで4点差以上のリードを保ち続けながら逃げ切り、チームとしての「強さ」を感じさせる試合だった。浜名はオフシーズンで課題克服、レベルアップをして、春の大会でまたリベンジを果たしてほしい。

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